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研究開発グループ リサーチャ
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住吉 信一

Shinichi Sumiyoshi

PROFILE

2016年入社
大手電機メーカー 3Dセンシングの研究開発

会社、ドクター取得、家事をバランスさせて、研究に邁進

デンソーアイティーラボラトリ(以下、ITラボ)には「社会人ドクター制度」という、会社に在籍しながら大学の博士課程に通い、博士号の取得を目指せる制度があります。その制度を使って博士号取得を目指す住吉さんに、会社やプライベートについて伺いました。

社会人研究者にはありがたい、博士号取得の補助制度

―  住吉さんは今、IT ラボで何を研究されているのでしょうか?

「僕の研究分野は3D計測、つまり物体の形状をデータ化する研究です。例えば、ここにコップがあったとして、それを計測するには実に様々な方法があります。数ある方法の中から、目的に応じて必要とされる精度や速度ーー素早く形状だけをざっくりと測るのか、時間をかけても細かい凹凸まで細かく測るのかーーを考え、新たな計測手法を作り出す研究をしています」

― それをテーマにしたのはなぜですか?

「入社当初は、自分としては新しい領域である、ARやVRに関する研究テーマにチャレンジさせていただきました。具体的には、ヘッドマウントディスプレイ特有の3D認識課題についての研究を行っていました。その研究が一段落したので、学生時代や前職での研究経験が活かせ、デンソーへの技術提案にも繋がりやすい分野だと考えて、2018年4月から3D計測テーマで研究を開始しました」

― 今秋からは会社の制度を利用して、大学院に通われると聞きました。

「ITラボには『社会人ドクター制度』という制度があり、それを利用してドクターの学位(博士号)を取る予定です。会社に在籍したまま大学院に通えるほか、年間10万円の補助が3年間、無事に博士号が取得できたら7万円のボーナスもあります」

― それはありがたい制度ですね。

「はい。周りの人たちにもドクター取得に対する理解が深い雰囲気があり、それもあって、ありがたい制度だと思います」

― 研究が主体の会社に勤務しながら、あえて「大学院で研究する」ことを決断された理由はなんでしょう?

「大きく2つ理由があります。一つは、自分の専門以外の研究のお話を教授から深く伺えると思ったこと。もう一つは、教授の研究とコラボレーションできるかもしれないと思ったことです。僕が師事する教授の専門は3Dの表示に関する領域で、僕は同じ3Dでも計測や認識が専門です。関わりが深い領域のため一緒に研究することで、それぞれの知識をコラボできたら面白いのではと思っています。それを狙って、出身校である北海道大学の大学院にお世話になることを決めました」

― 会社での研究は機密情報として外部に公開しない組織も多い中、随分懐が広い会社ですね。

「ITラボでは最先端な研究をしている者が多いので、むしろ世間に積極的に発表して技術の価値を問うた方がいいと、会社が考えているからです。所属しているメンバーも皆それぞれの分野のトップカンファレンスで発表していて、『新しい技術はどんどん発表し、世の中に還元したい』『発表することで多くの方と議論を深め、研究にフィードバックしたい』というカルチャーがあります」

結婚直前に大手企業から転職、共働きでも家事を柔軟にサポート

― 住吉さんはご結婚されて間もないと聞いていますが。

「結婚式を挙げたのは2018年3月ですが、その前に入籍は済ませています。入籍してからはもうすぐ2年経ちますね」

― 今後、しばらく北海道に出張することが多くなりそうですが、これに対する奥さまの反応は?

「周囲からは『わざわざ離れた土地に行かなくてもいいのに』と言われました(笑)。ただ、妻からは特に反対はされなかったですね」

―  奥さまもフルタイムでお仕事をされているのですか?

「看護師をしています。結婚と同時に比較的夜勤の少ない部署に異動したようですが、忙しく働いています。ITラボに転職したのは入籍の直前だったのですが、その時にも妻からはほとんど反対されませんでした」

―  ご結婚直前に転職とは、微妙なタイミングですね。

「入籍3カ月前に転職が決まっており、妻の両親との顔合わせの時、その説明もしました。前職が知名度のある会社だったため、ITラボに転職すると伝えると『あまり知らない会社に行くのはちょっと不安』といった反応は感じられました。けれども転職自体を反対されることはなかったです。『研究がやりやすくなるならいいんじゃない?』くらいの感じでした」

― 転職後の今はどうですか?

「妻も、妻の両親もITラボに転職して良かったねと言ってくれます。時間は自由で、在宅勤務も可能なので融通が利き、忙しい妻だけに家事の負担をさせずに済んでいると思います。これは、勤務時間のきっちり決まった会社だとやや厳しかったかもしれません」

― 家事の分担については、何か約束やルールなどありますか?

「『できる方がやる』ということを心がけています。具体的には裁量労働制で出社時間の決まっていない僕が朝の家事を、帰宅時間の早い妻が夜の家事を担当することが多いです。僕は朝食後の食器洗いやゴミ出しをしてから出勤し、夜は妻が夕飯を作ります。そういったバランスでお互い無理なく家事を分担できていると思います」

― 食事はすべて奥さまが担当を?

「時々僕も作ります。パスタは得意なので休日に作ることもありますね。ただ基本的に妻の方が料理は上手ですから、僕は無理に作らず渋谷駅のヒカリエや東横のれん街などで総菜やスイーツを買って、夕飯のプラスにすることが多いです。二人ともスイーツ、特にチョコレートが好きなので寒い季節は楽しみです(笑)」

―  食後のスイーツタイム=夫婦のくつろぎの時間ですね。

「はい。妻が夜勤の時は朝食後にくつろぎの時間を設けることもあります。一日に一度は必ずじっくり話す時間を設けて、休日の予定などを相談しています。それが家庭の円満さを保つポイントになっていると思いますし、そういうことができるのもITラボの、柔軟で時間の自由度が高い勤務形態のおかげです」

30代直前、キャリアプランを見直して良かった

― ITラボを知ったきっかけは?

「たまたま参加した勉強会の会場がITラボだったんです。窓からの見晴らしが良くて、『いいな』と感じたのを覚えています。ちょうど30歳になる直前、自分のキャリアプランを見直したタイミングで『もっと自由に研究の仕事がしたい』と思っていたところでした。ITラボの、研究がしっかりできるところに魅力を感じて応募し、トントン拍子に入社が決まりました」

― 実際に入社してみてどうでしたか?

「優秀な研究者がたくさんいる会社ですね(笑)。入社前から知ってはいましたが、改めて実感しました。またディスカッションの機会が多いと思います。自分の研究を発表できる場が頻繁にあり、発表すると内容に対して皆さんが反応を示してくれます。そこからディスカッションに発展するのが僕の好きな、ITラボの文化です。前職ではあまりそうした場がなく個人プレーが多かったので、とても嬉しく思っています」

― 入社後、成長を感じていますか?

「はい、成長は感じています。発表の纏め方や論文のストーリーの作り方などに、たくさんのアドバイスをいただき、成長できているかなと思います」

― 転職して良かったと思いますか?

「良かったですね。成長できて、研究のモチベーションも上がりますし、必要な本は際限なく会社が買ってくれますし(笑)」

― すごいですね。ちなみに皆さん、会社でお酒を飲みながらディスカッションをされる機会も多いそうですが。

「多いですね。最近は日本酒を飲むメンバーが多く、会社のフリースペースにワインセラーならぬ『日本酒セラー』を置く話が進んでいます。学会参加や帰省のお土産で地方の銘酒が増えていくので、それを美味しく保管するため、会社で購入することにしたんです(笑)」

― 社内での飲み会は周囲を気にせず話ができて、いいですね。

「はい(笑)。ここだと仕事の話をしても情報漏洩の心配がないのでありがたいです。もちろん飲みながらディスカッションもできますし。研究をしたい人にとっては、非常に良い環境です」

― たしかに、研究もお酒も進みそうですね。博士号の取得、応援しています。

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